クローン病が教えてくれたこと 神社昌弘 のレビュー
概要
筆者である神社さんの苦しい闘病生活と病気に関する考え方を綴ったものです。
自身で体験したことをありのまま綴っています。
想像も出来ないような苦しい闘病生活を前向きな気持ちと周りの支え、病気から逃げずに共存し医者任せにせず自分で調べ行動することで完治に至ったようです。
クローン病に苦しむ患者さんはもちろん周りの家族や友人、恋人にも読んで欲しい一冊です。
心に刺さった言葉
自分の中から出てきた病気は自分で治せる。
この言葉と出会い神社さんは医師に任せすぎていたことを反省し、力を合わせて一緒に治していこうと思ったようです。
優しい人が病気になる いつも人を想い、人を優先させている人は、自分を大切にする機会を病気と言う形で与えられる。
言いたいことをあまり言えない僕にとっては衝撃をうけました。
今と同じことして「違う」結果を出そうと思っても無理。もし「違う」結果が欲しいなら、今と同じことはしない。
これは常々自分でも思っていたことでもありました。
同じ風に考えていたことを知れて嬉しかったです。
難病は治らない病気ではなく、共に治してゆく病気である
この言葉には励まされました。
僕も完治させてやる と思いました。
感想
僕はクローン病と診断されてから3年近く経ちますが投薬による治療でほとんど症状が出ることはありません。
これまでクローン病患者に直接会う機会も無かったので神社さんのようにひどい症状のリアルを知りとても怖くなったと同時に感謝しました。
一番印象に残ったのは まわりでサポートしてくれている人を気遣う気持ちです。
神社さんは 僕のことはいいから同じだけ苦しみ戦ってくれている家族をサポートして欲しいと綴っています。
僕の父や母、弟も心配してくれていますがそこまで考えていなかったので反省しました。
クローン病を完治した人はあまりいないので参考になると思います。